仕事をするのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

ノマドとは遊牧民のことで、ノマドワーキングとはある特定の組織には属さずフリーランスで場所を変えて働くスタイルを指す。ノマドワーカーは仕事に必要な道具(PCやiPhone)を常に携帯し、どこでもオフィスに変えてしまう。本書は今後の働き方としてノマドスタイルを提唱している。

一定の場に定着して閉じこもっている「定住者」ではなく、自由に働き、意外な場所で意外なものと出会い、結びつき、新たなものを生み出す。
それは卑屈な言い方をすれば、会社の呪縛から解き放たれた自由な生活の実現でもあります。出世や社内政治、上司へのへつらい、中間管理職の板挟み、そしてラッシュ通勤や出たくもない社内宴会などでウンザリする日々は終わり、自分の努力次第で様々な人と繋がり、新たな出会いに感謝しながら刺激的な仕事を続けていく−そうしたノマド的な人生を開いていくことが出来るのです。

本書では、ノマドに必要な各種ウェブサービスクラウドを利用したもの、有用なiPhoneアプリも紹介されており、非常に価値の高い1冊。

また最後には今後の世界観に関する洞察もあって、非常に興味深い。知識の量は7年で倍になり、最も希少性の高いものは「時間」となる。そして今後は会社というシステムは姿を消し、もっと違う形で人と人とが繋がり、コラボレーションして仕事をするような社会が現れてくるだろう。