勝間・藤巻に聞け「仕事学のすすめ」

勝間さんと藤巻さんの仕事学や経験について書かれた本。最後に対談形式でお二人が話をしている。
藤巻さんは本書を読むまで知らなかったが、人脈や人を巻き込むのが本当に上手な方だなというのが本書を読んだ感想。勝間さんは言わずもがなの内容でしたが、少し僕が誤解していた部分があったので紹介した。
それは彼女は素直だなということ。あまりにも多くの本で「○○が大事」という決めつけをしている姿勢に少し違和感を抱いてきたが、それは彼女なりに様々な苦労があって、他人のアドバイスを素直に受け入れて実行したからこそうまくいった方法で、それを世間の人々に紹介したいという思いが強く表れているだけではないのかと。家族との時間を「投資の時間」とする背景には、僕が想像出来ないような彼女の苦労があったんだなと改めて思った。

最後の藤巻さんの一節が本書の内容をよく表していると思うので引用する。

「仕事学」は「技術」じゃない。そもそも志や人生の目標などというものは、人に言われて定まるものじゃありません。それぞれが自分の経験や感覚に照らし合わせながら「思い」を定めるしかない。あとは愚直に日々と向き合い、本気で仕事に取り組む。仲間や後輩を大切にし、自分のため、仕事のために知識や経験を蓄積する。目標や志とは相容れない仕事を押し付けられていると思えば、それに対して本気で異を唱えればいい。
自分にとって何が大切なのかは当人だけにしか分かりません。しかし、それぞれが何を大切にしているかを探り、時に本音をぶつけ合いながら、どこかに一致点を見つけ出す努力をしていかなければ、人も社会も幸福にはなれないのではないか、というのが私の立場です。


<読書メモ>
・若い頃の感動や不満を、志へと発展させ、夢を実現した友人たち。こういう人がもっと増えてきたら、日本はもっと面白い国になる
・まず褒める、そして興味を持って質問する。この2つが、人との出会いを印象的なものにして、その後の関係をより深くするためのポイントです。
・貴重な時間を使っていただいたら、若者としてはきちんとお礼の気持ちを伝えなければなりません。
・人の心には、どこかに必ずスイッチがあります。普段は中々見えないし、むしろ隠していることも多い。まずは自分から情熱を持って語りかけ、本音で話し合えるような関係を作り、心のスイッチを探して押してあげる。
・進歩は一日0.2%でいい。それを365日継続すれば、1年後にはあなたは「本人比200%」の改善が達成出来ていると
・心を開いて素直に教わるのも才能のうち