宇宙一愛される経営 LIVE REVOLUTION

宇宙一愛される経営

宇宙一愛される経営

  • 作者: 株式会社ライブレボリューション/増永寛之
  • 出版社/メーカー: 総合法令出版
  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: ハードカバー
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本書は私が何気なくセミナーに行った会社の社長が書いたもの。
当初、宇宙一なんてどうせ地に足がついていない経営者がカッコつけて書いた本なのだろうと思っていた。今ではそう思っていた自分が恥ずかしい。

この会社は他の企業とは一線を画す経営方針を取っている。具体的には「メンバー第一・顧客第二主義」「メンバー相互で決める民主的な給与体系」「サービス残業・ノルマ競争なし」「完全喫煙会社」・・・など。最初に見た方は、どれも机上の空論であると思うかもしれない。しかし、現実は決して違う。どの精度も企業としての「理念・価値観」に裏打ちされたものであり、きちんとした制度として実践されている。

またこの会社の取締役(本書にも出てくる金子さん)の方や、採用担当の方と少人数でお話をさせていただく機会を設けてくださり、お二方とも非常に魅力的な人柄であり思慮深い側面を持っていた。こんな素晴らしい会社で働けたらどんなに楽しいだろうかと心の底から思った。

減らす技術 The Power of Less

減らす技術 The Power of LESS

減らす技術 The Power of LESS

近年の効率化主義によって、様々なタスクを同時並行に処理したり効率良く処理する技術が求められている。その一方で、際立った成果を出している人は1つに絞って成果を出している人がいることもまた事実である。

本書では、いかに「減らして」1つのことに集中して成果を挙げることが結局は一番効率が良いことを解いている。本書の内容は以下の一文に集約される。

「制限して、本質のみを選択し、シンプルに、集中して、習慣化するために、小さく始める。」

<要点のメモ>
「本質に迫ること」を見極める9つの質問
1、どんなことに価値を感じているか?
2、どんなゴールを目指しているか?
3、心から好きなものは何だろう?
4、何が大切なことなのだろう?
5、最もインパクトが大きいことはどれだろう?
6、長期的にインパクトがあることはどれだろう?
7、それは「必要なもの」だろうか、それとも「欲しいもの」だろうか?
8、「本質に迫ること」ではないことは何だろう?
9、まだ減らせることはないだろうか?

・シングルタスクに集中する
朝1番に最も重要なタスクMost Important Task(MIT)を3つ片づける

・習慣化する
1ヶ月に1つの習慣に集中する、ポイントは小さく始めること、宣言すること、好きなことをうまく組み込む

・3つのシンプル・プロジェクトリストを作る
達成に1日以上かかるものを書きだす→人生のゴールから本質に迫るプロジェクト3つをシンプルプロジェクトにする→1,2ヶ月単位で短期目標を作る→MITに落とし込む

ほったらかしで12万円稼ぐ秘密のしくみ

ほったらかしで12万円稼ぐ秘密のしくみ (誰でもできる!楽チン副収入シリーズ 第 1弾)

ほったらかしで12万円稼ぐ秘密のしくみ (誰でもできる!楽チン副収入シリーズ 第 1弾)

アフィリエイト情報商材系で、「楽して稼ぐ」というキャッチフレーズを掲げた本の大部分が信用出来ないが、本書はそういった類の本の中では、比較的良書であり、正攻法のアプローチがとられている。

ただし、「楽」をして稼ぐことは絶対に出来ないと思う。

ブログを自分ブランドの基地として、そこから自分にしか発信出来ない情報を用いてそれに見合った収益に結び付けることは極めて健全なことである(と私は思う。)そのためのノウハウが非常に良く書かれている。

つまり、自分の持っている情報が真剣に価値になると思っている人は、是非本書を読むべきだと思う。

逆に楽をして稼ぎたいと思っている人が本書を読んでもいいことはない。

自分ブランドがまだ築けていない人は、絶対に稼げるわけがない。そういう人が「楽をして稼ぐ」なんてことは絶対に出来ない。そういった方はまずは自分ブランドを構築するために、以下の本がオススメである。

目立つ力 (小学館101新書 49)

目立つ力 (小学館101新書 49)

空気を読むな、本を読め

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

今回紹介するのは、IT時代の知の巨人と評されるのαブロが―の小飼弾さんの著書。
404 Blog Not Foundという書評の超有名ブログを書いていて、いつもRSSリーダーで購読させて頂いている。

本書では小飼さんの本に対する考え方が書かれている。

本を読むことは「~しなければならない」という仕事のような義務でもなんでもない。「~できればいい」という類の「遊び」のひとつであり、快楽でもあります。そうして読書で得た知識や知恵、発想法、論理力は、自然とあなたの力になるのです。

この言葉に集約されるわけだが、彼はまるで空気を吸うように本を読むことができる貴重な人だと思う。

それだけに、彼の読書術がどのようなもので、どうやって本からエッセンスを抽出しているのかが気になった。

しかし、結果は
・ノンフィクションでは目次を読んで知っている箇所のみ読む
・自分の頭で考えながら読む

など、およそどの読書術の本でも言われているようなことや、

・頭の中にマインドマップを作る
・クソ本でも読んでしまったことに価値がある

といった彼自身の感覚の話に終始してしまったことが非常に残念であった。

また、一体どのような層をターゲットとして、本書を通してどういったメッセージを発信したいのかが全く持って分からなかった。

普段彼のブログの書評を読んでいてその鋭い切り口が好きであった僕としては、期待して読んだ割には内容の薄さに少しがっかりしてしまった。

夢をかなえる気くばりの力

夢をかなえる気くばりの力 人生を変える39のアイデア

夢をかなえる気くばりの力 人生を変える39のアイデア

出版社様から献本をいただきました。気配りが出来る人と出来な人では、大きな人脈の差が出来るものです。まえがきで著者の方が述べている通り、エグゼグティブの方は例外なく気配りの出来る方が多いです。気配りの基本は相手の立場に立って考えることですが、それを技化したのが本書。読んでいていくつかはなるほど、と思えるアイディアがあって面白かった。

<心に残ったこと、なるほどなと思ったこと>
・ストレスがかかったときにこそ、相手に親切にして、自分を冷静にする
・初対面ではカッコつけるのではなく、弱みを出す
・人に紹介してもらえるアイディアを作る 「○○なら○○だ」
・また会いたいと思われるために、翌日にはがきを出す
・挨拶したらいったん姿を消す。打ち解けるためには一度距離感を置くのが大事
・名刺の中身から2つ質問する。軽卒な質問(背が高いからバスケかバレーやってたでしょ?)は避ける
・悩んでも悩まなくても来るものはくる

16歳の教科書2

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2 「勉強」と「仕事」はどこでつながるのか

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2 「勉強」と「仕事」はどこでつながるのか

16歳の教科書というタイトルだが、大学生が読んでも十二分に参考になる本書。本書に登場する6人が、勉強と人生を結びつけて様々なことがらを語ってくれるのだが、どの人の話も非常に魅力的で面白い。特筆すべきは6人が6人、敷かれたレールの上から外れて自分で考えながら、自分の好きなように生きているということだ。特に僕は最初の4人が分野が近い分、非常に参考になって面白かった。

<心に残ったフレーズやなるほどなと思った言葉>
17歳で単身アメリカに渡り40歳でCDデビューした綾戸智絵さん
・人生って大事なドアは自分の手で空けなきゃいけないの
・英語なんて、動物と話すよりもずっと簡単なのよ
・才能よりも大切なのは一生懸命生きること
・今気づいたこと、今感じたことは、今やらなきゃだめなのよ。今の自分はもう二度と帰ってこないのだから
・大人を説得して新しい扉を開けるためには「大きな勇気」と「ほんの少しの常識」が必要です。

サイゼリヤの取締役会長 正垣泰彦さん
・たかがアルバイトなのに、どうして僕がそこまで信頼されて、引き止められたか?これは簡単で、皆の「やりたくないこと」を率先してやったから。
・人間って不思議な生き物でね、「自分のため」だけじゃ力が出せないんだよ。
・1を聞いて10を知るのではなくて、1の中に10を知るようになりなさい
・仕事なんてね、ただの「ツール」なんだよ。何のためのツールか?それは「自分を磨くため」
・いきなり「世界の皆を幸せにしたい!」とか「社会貢献したい!」とか高い理想を掲げても、それは無理なんです。必ずどこかで息切れするから。

渋滞学を提唱する研究者 西成活裕さん
・「なぜ」を5回繰り返すことで、根本的なものが見えてくる
・適当なキーワード2つを結びつける訓練をすると発想力が鍛えられる
・研究の合い言葉は「ダメだと分かって3ヶ月」世界の研究者たちもきっと同じところで壁にぶつかって、同じところで諦めているんだから。だったら、そこから3ヶ月粘ってみよう。苦しいかもしれないけど、その先にしか新しい発見はないんです。
・諦めるか、諦めないか。最後まで諦めなかった人だけが、何かを掴むことが出来るんです。

ミスター日産GT−R 水野和敏さん
・出発点を「自分」にすると、どんな勉強でも面白くなる
・誰もやったことのないものを作ろうと思ったら、何よりも感性と想像力だよ。どんなに沢山の知識があっても、感性がなかったら新しいものは作れない。
・感動と「本気」が感性を育てる
・プロとアマの違いは、出発点が「自分のため」なのか「相手のため」なのかの違いにある
・本当の価値は時間に左右されないもの
・自分というものは自分一人では存在しないもの。
・本当の恋愛って、「自分」を忘れて、好きな人のために尽くして尽くして尽くしまくることだと思う。求めることじゃなくて、自分を「無」にして与え続けること。

仕事に役立つ交渉術

提案成功率が飛躍的にアップする 職場で役立つ交渉術

提案成功率が飛躍的にアップする 職場で役立つ交渉術

ビジネスマンが使える交渉、という視点から豊富な事例を元に様々なテクニックが掲載されてる。僕はビジネスマンではないが、研究室で上司と後輩がいる中、かなり沢山の使えそうなテクニックをこの本から抽出することが出来た。またテクニック的な側面にとどまらず、「究極の交渉は交渉しないこと」、「成功の鍵は客観的に見ること」など根底となる概念も書かれており非常に興味深かった。

<心に残ったこと、なるほどなと思ったこと>
・A4一枚に提案をしっかりまとめておく
要点のみを漏れなく記述し、更に複数の選択肢のを用意しておく。更にその選択肢に優先順位、メリットとデメリットや費用対効果、スケジュールをまとめておく。

・上司からの信頼を勝ち取る3つの条件
  1、上司のレベルでモノごとを考えている部下
  2、上司に戦いを挑まない部下
  3、アイデンティティを確立している部下

・部下からの尊敬を集める3つの条件
  1、部下とともに考える姿勢
2、頭の良さを争わない
3、個人のアイデンティティを尊重する